2009.08/28 [Fri]
「ブルターニュ 死の伝承」アナトール・ル=ブラース
今を去ること5年前の2004年、私は急に長期旅行がしたくなった。
何故したくなったかは、話が長くなるし関係ないので割愛するが、とにかくしたくなったので何処がいいかと考えたらフランスしか出てこなかった。
友達にも
何故フランス?
と訊かれたが、なんか行きたいのよ、としか答えられなかった。なんでだろ?
とにかくフランス、言葉も解らないのにフランス、いきなりフランス一人旅。
で、さらにフランスで何処に行きたいのかと自分に問えば、
ブルターニュ
パリとかストラスブールとかナンシーとかプロヴァンスとかでなくて、
ブルターニュ
まあこの本の影響も強かったんだけどね。
魚介も好きだし、ファーストフード的食べ物が美味しいらしかったし、
アーサー王伝説の発祥の地とか、バルザックの「ふくろう党」とか、
でもそれ以上に惹きつけられたのがメンヒルやドルメンといった巨石文明とブルターニュ独特の宗教観。聖堂囲い地やカルヴェールを是非とも見てみたかった!
しかし残念ながら結局語学力不足が足を引っ張った。
ブルターニュは「地球の歩き方」でもあまり詳しく載ってなかったし、短期間ではあまり情報も集められなかった。それでも行くつもりだったが、モンサンミッシェル周辺で2泊した辺りでビビリが入った。゚ ゚(≧丱≦)゚ ゚。
言葉が通じない異国の一人旅、情報の少ない場所は怖い。
予定していたバス・ブルターニュの旅は取止め、ロワールのフォントブロー修道院へ王妃アリエノールとリシャール獅子心王に会いに行ったさ。( ̄^ ̄) フン、チキンとお呼び!
で、どこに繋がるかっつーと、聖堂囲い地やカルヴェールです。宗教とか信仰するつもりはないんだけど好きなんですのよ。
そんなものに未練を残したままフランスを去ってこの方、ブルターニュ という単語に弱くなってすぐに反応しちゃうんだな(1例 ブルターニュの塩キャラメル)。書店で何の気なしに通り過ぎようとした本棚にあって目敏く見つけてしまった(;^ω^*)ゞ
面白いよこの本まぢでっ(((;>□<)ノ
著者は1890年代から15年程の歳月をかけて、これら死にまつわる民間伝承を採取。
持ち運びに困る重量ですが、1話1話ショートストーリーなんで家で時間掛けて読む分にはいいんじゃないでしょうか。
「新耳袋」とかその系統が好きな人なんかもいいと思う。
ブルターニュ版耳袋。
私的にはお勧めなのですが、少々?お高い本なので、図書館で借りて読んでみられては。
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